ポケットWi-Fiのレンタル契約は、ネット上で完結できる場合がほとんどになっています。
レンタル業者のサイトから申し込みを行い、受け取る場所や方法を選択、契約後は受け取り、完了後は返却するだけです。
宅配便を使ってレンタルを行い、同封された返送キットで返却するケースも増えていて、手軽さの面からも人気になっています。
ただし、身分証明書等の必要書類があること、料金体系も含めた契約内容のチェックはとても重要になっているのです。
契約はペーパーレスでネット完結することが多くなった
レンタルポケットWi-Fiは通信機器を借りる関係上、契約が複雑になるのではと不安になる人もいます。
しかし、実際は契約の簡略化が進んでいて、書類の郵送が必要になるケースや、頻繁なやり取りが必要になるケースはほとんどなくなっています。
ネット上で契約を行い、宅配便や空港で受け取り、期間が過ぎたら返送するだけと言うことが大半になっているのです。
契約には本人確認書類が必須になるものの、専用フォームやメールの画像添付で終わりことが一般的です。
宅配レンタルもスピード化が進んでいて、限定されたエリア内であれば契約した当日に受取れる場合があるほどです。
急な引っ越しに備え、固定回線の切り替えや契約変更が完了するまでポケットWi-Fiを使いたい、旅行や出張にあわせて短期で契約したいという人は珍しくありません。
ポケットWi-Fiのレンタルが話題に上がることが増えたのは、契約自体が簡単で、自由に借りて返せるようになったからなのです。
契約の仕方よりも内容の方が重要になっている
ポケットWi-Fiのレンタルは簡略化が進んでいるため、どのレンタル業者も免許証やパスポートなどの身分証明書とネット契約で簡単に借りられるようになります。
決済方法には多少違いがあるものの、クレジットカード決済が最もよく使われます。
クレジットカード払いしか対応していない業者も存在するため、カード払いが出来ない人は注意が必要です。
また、レンタル専門の実店舗を運営する業者が少なく、空港レンタルも受け取り・あるいは返却用のカウンターがあるだけと言うケースも珍しくありません。
カウンターの人員配置にも維持費がかかるため、契約はネットで済ませる前提で、実店舗やカウンターは最低限の人員しか配置しない業者が多いのです。
人員を配置すればコストがかかり、レンタル料の上昇に繋がります。
だからこそ、契約はネット中心で簡単に素早くレンタル出来るようになってきたのです。
海外旅行用のレンタルポケットWi-Fiの場合空港に人がいる場合があるものの、基本的にネットで契約してから受け取るのがおすすめになります。
海外用のレンタルは国の違いで混乱しやすく、オプションの設定漏れなどからトラブルになる事も多いからです。
また、契約プランを絞り込むレンタルポケットWi-Fi業者が存在する一方で、オプションや料金プランを充実させる業者も多くなっています。
端末の性能やどの回線業者を使うか、使用できる通信データの容量はどの程度かなど様々な違いがあるため、比較しながら選び、契約内容を把握する重要性が増しているのです。
通信業者の違いも注目したいポイント
ポケットWi-Fiは、レンタル業者によって契約が紐づく通信業者が異なってきます。
ポケットWi-Fiの機器だけを用意しても、ドコモやau、ソフトバンクなどの通信契約がなければ動かないからです。
ポケットWi-Fiのレンタル業者は、コストパフォーマンスや通信の安定性で通信業者を選び、契約を行った上でレンタルすることになります。
一般的に通信品質が最も高いのがドコモとされています。
ドコモはNTT系列の会社であり、日本のモバイル事業を牽引してきた歴史があるからです。
続いてau、ソフトバンク、それぞれの会社の系列の格安通信会社が続くことになります。
ドコモは料金が高くなる傾向がある一方、通信の安定性に優れるのが魅力です。
他の通信会社は料金が安くしつつ、様々な工夫を行うことで同業他社に対抗しています。
差が出やすいのが、地方や山間部の通信事情です。
ドコモは通信網が発達しているため繋がらないということが減り、後発の通信会社は繋がらないことが増えるのです。
ただし、人口が多い地域では各社力を入れているため、そん色のない通信品質が確保できる場合がほとんどになっています。
地域によって通信の繋がりやすさは異なるため、ポケットWi-Fiをレンタルする場合は通信会社のカバーエリアを確認することも重要です。
特に5Gで契約する場合、対応エリア外で使おうとしても4Gでしか繋がらないことになります。
都心部であればなるべく安く契約出来るレンタル業者、通信会社を選ぶのも方法で、料金を節約できるポイントとなっています。
複数の通信会社から通信契約と端末をセットで選べるレンタル業者も存在するため、業者間だけでなく、同じ業者でプランを比較するのもおすすめです。
基本契約は期間とデータ容量で選ぶ
レンタルポケットWi-Fiの基本契約は、レンタル期間と通信容量でおおよその料金が決まります。
レンタル期間が長いほど1日当たりのレンタル料金は安くなり、総額の面では高くなる傾向があります。
また、データ契約もより制限が緩い方を契約し、5Gの契約を行えば高くなる仕組みです。
ポケットWi-Fiのレンタル会社によって、5G対応の端末が用意できるか、契約プランの容量に無制限があるかといった違いがあり、比較のポイントになっています。
少しでも安くしたい場合は、契約期間を短く、必要なデータ契約も少なめにする必要があります。
実際にどれだけ容量を使うか事前に把握しておくことも大切で、節約のポイントになっています。
例えば、レンタル期間が数日で、契約データ量が数十GBの場合、ほとんどの人が制限まで使い切ることはなくなります。
引っ越しでバックアップしていたデータをネットからダウンロードする、大容量のゲームを5G回線でダウンロードするなど、通信をかなり使う要素がなければ数十GBも使わないからです。
ポケットWi-Fiのレンタル業者のサイトにも目安が記載されていることが増えていて、YouTubeの動画を中画質で2時間みて約1GB、LINE音声通話40時間が1GBの目安です。
Webサイトで言えば4000ページ程度、Instagramを2時間程度見る場合も1GBであり、1週間程度の契約で数十GBは相当余裕があることがわかります。
一方で、ストレスなく使えることが前提の人の場合は、多少余裕をもって容量の契約をすることも視野に入ります。
また、万が一、PCやスマホのアップデートの関係で容量が足りなくなりそうな場合、レンタル会社に連絡してプランを変更するのも方法になります。
早めに連絡することで、データプランの変更、レンタル期間の延長もスムーズに済ませられることもあるため、トラブル時は契約しているレンタル会社にすぐ問い合わせるのがおすすめです。
動画配信やゲームを楽しみたい人はレンタルする端末の性能も重要になる
ネットの楽しみ方は人それぞれで、発生する通信量にも大きな違いがあります。
一般的に超高画質で動画を見る、モバイルゲームでも端末のスペックが求められるものを遊ばない限り、4G回線と4G回線対応のポケットWi-Fi端末で十分に楽しめるようになっています。
一方で、ポケットWi-Fiでも映像の画質にこだわりがある場合や、動画配信や投稿、ハイスペックのゲームを遊びたい場合はレンタルする端末の性能も重要になってくるのです。
これは端末の性能によって、PINGと呼ばれる通信の応答速度に差が出てしまい、ゲームを遊んでいるとラグが発生する原因となるからです。
複数のプレイヤーと協力するゲームを遊んでいる場合は、より性能の良い端末を選んだ方がストレスを感じにくくなります。
動画やライブ配信を行う場合も、スペックが高い端末を使った方がトラブルを減らせます。
ゲームや配信をメインに考えている場合は、レンタルできる端末の性能からポケットWi-Fiを選ぶのも方法です。
オプション機器や保険などもレンタル業者によって異なる
主な通信契約以外にも、レンタル業者に違いが出る部分があります。
わかりやすいのがオプション機器と保険です。
オプション機器はモバイルバッテリー、無線子機、USBケーブルなどで、旅先や引っ越し先でポケットWi-FiとPCを使う場合に便利なアイテムが揃っています。
1つの機器やアイテムを1日あたり数十円で借りられれば、わざわざ新しく購入するお金を節約できます。
一方で、1ヵ月単位、それ以上使うとなると自分で購入した方が安上がりなアイテムもあるため、状況に応じて選ぶのがおすすめです。
オプション機器の充実度はレンタル業者によって異なり、アイテム数を絞ることで低コスト化を進めているケースもあります。
また、保険は水没や落下による故障、盗難などに備えたものが多いのが特徴です。
ポケットWi-Fiをレンタルして旅行に行く場合は、行く場所によって保険の重要度が変わります。
自然豊かな観光地を回る場合は突然の雨やトラブルに備えて保険に入る、海外などに旅行に行く場合は盗難や紛失に備えるといった意識も重要だからです。
保険も1日数十円で加入できることが一般的で、補償内容もレンタル業者によって微妙に差があります。
契約時に補償や保険がある場合、事前に内容を確認するのがおすすめです。
事務手数料や送料負担が発生するケースも
ポケットWi-Fiのレンタルは、借りた期間の契約料金だけでなく事務手数料や送料負担が発生するケースがあります。
送料無料で自宅に送ってくれるレンタル業者は事務手数料を設定し、一律の価格で契約料金に含めることがあります。
逆に送料負担を明記し、事務手数料を下げる・設定しないレンタル業者も存在し、それぞれの個性となっているのです。
これは通信量や送料に関する考え方が異なるだけでなく、レンタルする側のニーズに応えるためでもあります。
事務手数料を嫌う人もいれば、送料等の負担を嫌う人もいるため、ある種の住み分けが行われているのです。
重要なのは、それでもポケットWi-Fiの端末を自分で購入するよりもかなり安く済ませられることです。
短期で使用しなくなるのに自分で購入するのが最もお金がかかるため、ある程度負担を許容することも大切になります。
ポケットwi-fiは自分の使い方や使う環境に合わせた契約をする
ポケットWi-Fiのレンタルは簡単になっていますが、レンタルしたい人のニーズに応える形で契約プランやオプションは多彩になっています。
ポケットWi-Fiのレンタル業者自体が多く、同じ業者でも複数のプランや端末、通信会社との契約を用意している場合があるため、比較しながら選ぶことが重要です。
不安がある場合は口コミなどを参考にして業者を選ぶのも方法で、自分の使い方、使う環境に合わせた契約をすればイメージと違ったというトラブルを避けることができます。